社会福祉法人正仁会
人づくり、地域づくり、「希望ある社会への一翼を担う法人」へ
企業概要
- 所在地
- 〒739-1732 広島市安佐北区落合南町196-1
- 事業内容
- 特別養護老人ホームなどの高齢者福祉事業
- レポート
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企業インタビュー
人的資本経営に込めた想いと、実践から生まれた変化を伺いました。
事業目標
ビジョンと直面する経営課題の明確化
当法人は、「医療と福祉の両法人で生活を支える」にのみやグループの中核として、広島市安佐北区に根差し、医療と介護が融合した切れ目のない生活支援を目指しています。2040年の高齢者人口ピークを見据え、人口減少が進む地域で「にのみやグループがあって良かった」と思われる、希望ある社会の一翼を担うことが目標です。 経営課題は、かつて2002年の創業から4年目に26.6%に達した離職率に象徴される、人材の確保と定着です。この教訓を糧に、教育を通じてサービス品質を高め、利用者様からの感謝が職員の成長とモチベーションにつながる好循環を、人材育成を通じて発展させていくことが課題となっています。

基本方針
経営課題の解決に向けた人材戦略
基本方針の核は、地域住民、職員、家族の全生活を「まるごと」応援する「健幸まるごと応援団」というコンセプトです。人材を「資本」と捉え、その価値を最大限に引き出すことが、中長期的な価値向上に直結すると考えています。私たちの人的資本経営の究極の原点は、「人づくり」と「地域づくり」にあります。年齢や経験を問わず「優しい思いやり」を重視した採用を実践し、職員が心身ともに健やかに働き、専門性と人間性を兼ね備えた人財へと成長できる環境を整備しています。この職員の成長が、組織の拡大と地域への安心提供につながる好循環を目指しています。

重点取組領域
基本方針を形にする具体的な施策
「知識と技術の研鑽」「豊かな人間性の向上」「地域とのパートナーシップ構築」「女性活躍の推進」の4本柱に注力しています。年間60回以上の内部研修や、全職員209名を対象としたキャリアコンサルティングを実施し、個々の主体的なキャリア形成を支援しています。特徴的な「NLC(ニノミヤラーニングカレッジ)ポイント制度」では、研修や地域活動への参画で貯めたポイントを自己啓発に活用できる仕組みを構築しました。 また、月間平均2.4トンの食品を配布する「フードバンク事業」や、eラーニングを通じた介護DXの推進など、地域貢献と業務効率化を両立する人財育成に取り組んでいます。

変化・効果
取り組みが生み出した定量・定性の成果
地道な環境整備の結果、過去26.6%だった離職率は直近3年平均で6.5%、2025年度には5.5%へと改善しました。エンゲージメントの総合スコアも3.9点(5点満点)と高い水準を維持しています。女性の育休復帰後継続率は100%を達成し、「えるぼし認定」や広島県が主催している「魅力ある福祉・介護職場宣言ひろしま」の「プラチナ認証法人」といった外部評価にもつながっています。また、各種の基準に適合している証として、「ユースエール認定」や「健康経営優良法人(大規模法人部門)認定」なども取得しています。 リスキリングの推進により、職員自らが運行記録アプリを作成するなど、自発的な業務改善が見られるようになりました。デジタル化で生まれた時間を「利用者様との対話」に充てられるようになり、職員が楽しみながら学び、誇りを持って働ける風土が醸成されています。

未来と開示への想い・会社のアピール
今後は、蓄積された質の高いケア記録をAI支援の精度向上に活かす「データ活用期」への移行に挑戦し、より高度な自立支援ケアを目指します。今回、過去の高い離職率をあえて隠さず開示したのは、課題にどう立ち向かい、改善してきたかという「軌跡」を示すことで、当法人の誠実さと成長力を皆様に知っていただくためです。 正仁会は「誰ひとり取り残さない」という信念のもと、医療と介護の連携による「人づくり」を地域の安心へとつなげる「地域づくり」を推進します。これからも人への投資を惜しまず、全職員が個性と能力を最大限に発揮し、地域からも必要とされる持続可能な法人へと進化し続けます。

審査委員会による主な評価ポイント
- 01
社会的使命と連動した明快なコンセプト
地域・利用者・職員全体を巻き込んだ「健幸まるごと応援団」という理念が明示され、法人の社会的使命と人的資本経営が高いレベルで融合している点が評価されました
- 02
実課題を起点とした改善ストーリーの開示
過去の離職率の高さや人材不足といった経営課題を隠さずに提示し、それに対する施策の実行と改善成果が確認できる。 また、人的資本経営に取り組む背景や目的がストーリー性を持って整理されています。
- 03
自社独自のユニークな人事制度の構築
研修内容が具体的にイメージできるだけでなく、知識習得に応じてポイントを付与する独自の仕組み(NLCポイント制度)など、他社に類を見ない制度を取り入れています。
- 04
デジタル化(DX)と人材育成の一体的な推進
介護DXやリスキリングといったデジタル化に向けた積極的な取組を単独で終わらせず、人材育成の施策としっかりと連動させて展開しています。
- 05
対話を促進する充実した定量データの提示
エンゲージメントや人的資本ROI等の客観的な定量データが豊富に開示されており、外部のステークホルダー(金融機関等)が事業課題や地域性の両面から対話を行いやすい、完成度の高い構成となっています。
投票者のコメント
離職率が高いとの課題にDXを絡めながら、果敢にチャレンジされていると感じました。
介護業界に若い人たちが集って来るよう、頑張ってください!
母が大変お世話になりました。 楽しそうな笑顔を見るのが大好きでした。